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園の方針・考え方

アドラー心理学について

「教育は人格をもって行われる行為である」と言われます。
子どもの身近に居る保育士が、穏やかな許容性の高い人でなければ、子どもは安心して過ごすことができません。また、大人は子どもにとってモデルです。子どもは、身近に居る大人を見て育ちますので、保育士は立ち居振る舞いから言葉遣いに至るまで、美しい人であってほしいと思います。

 保育園では、大人と子ども、大人同士(職員間)が協同して生活をしていきますが、温かい家庭のようであってほしいと思っています。お互いを理解して仲良く暮らすためには、まず、自分を知り、他の人を知り、子どもをより良く知ることが大切です。そのために心理学を学んでもらっています。

 アドラー心理学は、20世紀後半にオーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーによって創始された臨床心理学の体系です。理論的には、全体論・対人関係論・目的論・認知論を基本前提に構築されていますが、簡単に言えば、「目の前に居るかけがえのないこの人」との関係を考える心理学です。
アドラー心理学の育児プログラム「パセージ」を学ぶことにより、子どもとの良い関係を築くことができますし、保護者とも協力関係を築くことができます。また、職員間の関係も豊かで協力的なものに変えていくことができます。保育参観などで、アドラー心理学の提唱する育児方法を保護者にお伝えすることにより、子どもへの言葉掛けや子どもの行動の受け止め方などを学んで頂いております。家庭と保育園とが同じように子どもと接していくことで、子どもは情緒面でも安定していきます。

コダーイシステムについて

コダーイの保育は、一人ひとりの子どもを大切に育てるために、良いシステムだと考えられる「担当制」と「流れる日課」を提唱しています。「担当制」は、例えば1クラスに6人の子どもと2人の保育士が居たら、2人の保育士で6人を見るのではなく、1人が3人の子どもを責任持ってお世話をし、保育園でのあなたのお母さんは誰であるかをはっきりと子どもに認識してもらい、安心感を持って貰うことを目的としています。

「流れる日課」とは集団の中で、一人ひとりの子どもをお世話することを可能にする日課を作ることを言います。乳児の場合特に、子どもが居れば子どもの数だけ食事・睡眠・排泄・遊びの欲求があります。
皆一斉にお腹が空き、眠くなるわけではありません。子ども一人ひとりの日課を把握して、その欲求を十分に満たしてあげられるように、保育士の仕事を組織していきます。それが流れる日課です。保育士が仕事をしやすいように、子どもの生活を組み立てるのではなく、「子どもの生活リズムに合わせて大人の仕事を組み立てていく」子ども主体の保育の仕方であると考えられます。

また、子どもの知的発達や身体的発達を十分に把握し、子ども一人一人に合った遊具や道具を揃えて、遊びを保障する空間を作り、保育環境を整えることも進めています。

これらの環境が整えば、子どもは世話をしてくれる大人に本当に信頼を寄せ、傍で見ていてくれる大人が居るだけで、安心して遊ぶことができるようになり、保育室で子どもたちが自分で遊びを見つけて心ゆくまで遊び込めるようになると考えられています。みつる保育園でも、泣き声が少なくなりました。
以前は、不安感から泣いていたと思うのですが、今は、そんなことがない為に、逆にいつになく泣くようであれば体調不良や家庭内の変化からではないかと早めに察知できるようにもなりました。
コダーイシステムを導入してから、乳児保育は格段に良くなったと感じています。
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